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ハウスカットのなかでは、どちらかというと 地味な存在だが、これはぜひ紹介しておきたい。 ベースは映画シャレードや、歩け、走るな(東京ロケ!)で ケイリー・グラントが着ていたナチュラルショルダーのスーツです。 若き日のグラントはサヴィルロー仕立て6ボタンのダブルブレストスーツ、 ソリッドタイのきれいなディンプルが印象的で、それはそれで格好いい。 だが北北西へ進路を取れや、ヘップバーンと競演したシャレードあたりでは、 すっかり肩の力が抜けてアメリカントラディショナルに宗旨変えする。 これが、今日の目で見てもため息が出るほど素敵だ。 日本ではアメリカントラディショナルといえばVANのイメージが強い。 現在売られている商品も1960年代IVYブームの影を引きずっていて、 私の目から見ると、やや子供っぽく映ります。 愛好者の皆さんがそれを求めているのだから文句はないけれど。 バタク ハウスカットで提案しているのは、大人のトラディショナル。 ナチュラルショルダー、ストレートハンギングは 共通しているものの、印象はまったく異なる。 例えばフロントは3ボタン段返りでVゾーンの窮屈さはない。 また、脇ポケットの位置も外側に逃がしてある。 トラウザースはプレーンフロントのスレートラインであるが、 ケイリー・グラントに習ってやや太め。ハウスカットでは 裾をシングル、モーニングカットにすることを推奨している。 これは目につくポイントをあげただけで、衿幅や着丈など 全体のバランスにこそ中寺氏のこだわりが発揮されています。 こればかりは実際に袖を通していただかないと分からない。 いつだったか、中寺氏に聞いたカスタマーの話だが、 ブリティッシュスタイルのスーツは、スーツを誉められることが多い。 アメリカンスタイルのスーツは、着ている本人が誉められる。 ある意味、男の理想だと思いませんかと笑っていた。 そういえば最近、彼自身も自作のトラディショナルスーツをよく着ています。 若い方よりもある程度、人生のキャリアを積んだ大人の男性に、 自信を持ってお勧めします。 スーツに合うドレスシャツ、無地のシルクタイも用意しています。 C.Gモデル 103,000〜 バタク ハウスカット 丸の内店 03-3287-5537 今回のオマケ。グラントの魅力を存分にお楽しみください。 ↓ http://www.youtube.com/watch?v=aWQMhedJIFc
by norigueira
| 2007-06-25 23:30
| batak House Cut
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